http://wwws.warnerbros.co.jp/cocoavantchanel/
ココ・シャネルは非常に有名な女性ですが、
実は彼女についてあまり詳しく知りませんでした。
あ、シャネル作った人だよね?くらいで。お恥ずかしながら。
映画は、ファッション業界で成功してからのお話ではなく、
「誰もが知る彼女になる以前の彼女」を描いています。
孤児院で育ち、田舎町で昼はお針子、夜は酒場の歌手をしていたガブリエル(ココ)。
様々な出会いを通して彼女は自分の人生を切り開いて行きます。
始めは歌手を目指していたとか、特にやりたいことが見つからなかったとか、
デザイナーになるための強い意志を持って突き進んだというよりは、
消去法的に自然に辿り着いたという感じ。そこが意外でした。
そしてだからこそ確立された哲学があったんだなと思いました。
まあ、今と時間の流れる速さが違うのでココがそうだったから私もいつか見つかるよね、
みたいなわけには行きませんがw
男社会の中で自分を貫くココはカッコ良かったです。
強いだけではなくて、愛人になったり好きな人に融資してもらったり
ほどよく頼る部分もあるわけですが
そのへんの人間っぽさっていうのも魅力だったりするんでしょう。
ドレスの女性達の中をタキシードで颯爽と歩くといった
印象的なシーンもうまくちりばめてあって、とても良かったです。
成功するまでの彼女を描いたのは正解だと思いました。
たぶん成功してからの彼女を観るよりも強く
シャネルというブランドの哲学を伝えられたんじゃないかと。
いやーそれにしてもオドレイ・トトゥは魅力的ですね。相変わらず。
女性の成長物語として観るか、恋愛映画として観るか、
観る人によって違うと思いますが、良い映画だと思います。オススメ。