今回のゲストは、
合資会社 一條旅館「湯主一條」代表取締役の一條達也さんでした。
事業内容は温泉旅館の運営です。
宮城県白石市に位置し、開湯1428年、600年の歴史を持つ温泉です。
宮城県ということで、3月の地震では余震や停電により
休業を余儀なくされましたが、4月下旬から再開し、
その後は毎月前年度以上のお客様で賑わっています。
再開初日のお客様は全員がリピーターだったというお話は、
一條が如何に愛されているかが伺えるエピソードです。
多くの方に愛される理由は様々ですが、
山の麓の小さな温泉街という立地の豊かな自然に加え、
宮大工による釘を一切使わない木造建築が非日常を演出していること、
さらには、揚げ物や多すぎる量を見直し、
従来の旅館料理に縛られない料理を提供していることなどがあげられます。
600年の歴史の重みがある中での事業継承というのは非常に難しく重要な課題ですが、
その秘訣は子供の時からの教育だと一條社長。
子供の時から当主継承者であることを徹底的に教育され、
周りもそう扱うことで責任感が芽生えて行ったそうです。
外資系ホテルを経て20代当主を継承されましたが、
いずれ当主になるという思いがあるのと無いのでは
ホテル時代の経験も変わっていたのではないでしょうか。
伝統を守りつつも現在のニーズをつかみ、さらに今回の地震という逆境をも乗り越えた老舗旅館。
20代目当主のお話には重みがあります。是非ラジオでお聞き下さいね★