今回のゲストは、株式会社公文教育研究会 代表取締役社長の角田秋生さんでした。
事業内容は、算数・数学・英語・国語・フランス語・ドイツ語・日本語・
書写などのプログラム教材の研究開発、制作、指導法の研究
ならびに、世界各国での教室の設置・運営管理です。
50年以上の歴史がある公文ですが、その人気の秘密は
学習者の意欲・やる気・自信を持たせる学習をすること。
それを可能とする個人別指導とは、学年にこだわらず自分のペースで
できるところからスタートすることが特徴です。
また、「読み・書き・計算」の土台作りという信念が
海外でも共感を得ることになり、海外の学習者数は200万人を超えています。
創業は数学のみでしたが、徐々に国語・英語などと科目を増やしてきました。
初期は「そろばんと何が違うのか?」という声が多く、
生徒が1万人になるのに11年かかったそうです。しかし、ここから急成長。
海外も、特にマーケティングをしていないのに日本で公文をしていた方が移住をし、
自然発生的に広まっていった場所の方が多いとか。どれだけ求められているのかが分かります。
そして事業の半分はここにかけている、というのが先生の質を高めるためのプログラム。
「いい人を見つける」ことと、「見つけた人を育てる」というのがポイントです。
角田社長が大事にしている言葉は「悪いのは子供ではない」というもの。
適切な課題が与えられていないから伸びないだけで、教える側に問題があるという想いからです。
これからますます世界中に公文が根付いていくためにも指導者の育成に力を入れていくそうです。
これからの展望として重要視しているのは、近年東北大学などと共同研究を行い、
臨床試験段階ではすでに認知症の予防や軽減に効果があると
結果が出始めている高齢者向けの公文式学習を広めること。
子供から大人まで、いくつになっても学び続けるというのは大切なことなのかもしれませんね。