今日のゲストは、株式会社ツムラ 代表取締役社長の芳井順一さんでした。
誰もが知っている大企業ですね!
事業内容は漢方製剤を中心とした医療用医薬品の製造・販売です。
創業は1893年で、116年の歴史があります。
ひとむかし前までは、漢方というと漢方薬局に行って購入する、
一部の方々に支持されていた薬でしたが、
現在は最先端技術を導入している大学病院などにも漢方外来があったり、
新薬と併せて処方されるなど、かなり注目されています。
誰もが知っているような大学病院でも術後は必ず
漢方製剤を出しているという所もあるようです。
これには
漢方の効き目がこの数年で科学的に証明されてきていることが大きいとのこと。
数千年の歴史の中で培われてきた知恵と知識で、効果は解っていたものの
科学的裏付けがなく、民間療法的なイメージがあったのも事実。
しかし効果が徐々に明らかにされていけば、日本の医療は飛躍的に変わるはずです。
たとえば西洋医学では病名がなく、血液検査やらMRIやらと検査しても
結局悪いところはなく「気持ちの問題」とか「とにかく休んで下さい」と
言われてしまうような症状が、漢方では病名がついていて
漢方薬を服用して数週間で治癒したなんていうこともあるようです。
薬ですから副作用がないわけではありませんが、
比較的少ないことも事実ですし、新薬に比べて値段も1/5程度ですし、
患者さんにも優しいお薬であると言えそうです。
ツムラさんは、こういった漢方薬の良さを広めるべく
全国の大学病院に働きかけてきました。
その努力が今確実に出てきているとのこと。
漢方製剤では日本トップシェアを誇る立場として、
さらに研究を進めて行きたいと仰っていました。
芳井さんはツムラ入社前、新薬の企業に勤めていたということで、
両方の良さを知る非常にバランス感覚のある方。
これまでに力をいれてきたこと、これから目指すことなどなど
興味深いお話をいろいろ伺っています。是非番組をお聴き下さいね!
放送は、11/21(土)9:00~9:30、ラジオ日経にて。お楽しみに★