今回のゲストは
株式会社三菱ケミカルホールディングス 代表取締役社長の小林善光さんでした。
事業内容は三菱化学・田辺三菱製薬・三菱樹脂・三菱レイヨンの経営管理です。
素材・機能性商品・ヘルスケアを三本柱とし、世界一のシェアを持つ製品も。
「化学」と聞いても、詳しくない人からすると
全く想像がつかないのですが、私達が日常で目にするもの、
触るもの、利用しているもの、全てが化学の恩恵を受けていると言っても過言ではありません。
19世紀は「ゲルマニウム」、20世紀は「シリコン」の時代と言われ、
21世紀は「カーボン」の時代だそうです。
よく「低炭素社会」を目指して・・・という文言を聞きますが、
あれでは炭素が悪いように聞こえるため、
小林社長は「新・炭素社会」と主張。錬金術ならぬ練炭術で
地球規模の貢献をしたいと考えていらっしゃいます。
このような理念が元となり、三菱ケミカルホールディングスが目指す「KAITEKI経営」とは
つきつめると環境・健康に良い経営になります。
人口増加、食料・水・資源の枯渇は確実ななか、
化学の力で地球規模のサスティナブルを目指す必要があり、
一企業の利益だけを追求している場合ではないとのこと。
省エネと同時に、創エネをできるのが化学。
常に先を見る経営の原点はとお伺いすると、人間は何のために生きているのか、
自分とは何か、会社とは何のために生きているのかを常に問うこと。
今生かされているのなら何かやりたいし、残したいという想いがあるそうです。
社長は大学時代、イスラエルの砂漠に立って、
人間の存在について強烈な体験をされたことがあるそうで、
その体験が今でも哲学の中に組み込まれているとのこと。
世界で闘う大企業のトップならではの、
大きな視点に大変感銘を受けました。とても勉強になります。
是非ラジオでお聴き下さいね★