今回のゲストは、銀座くのや 八代目の菊地健容さんでした。
事業内容は、和洋装小物の販売並びに企画です。
創業は天保8年の1937年で、銀座の地に店を構えて174年になります。
もともとは糸問屋でしたが、大正12年から小売りをスタート。
現在は小売りのみと形を変えながらも
代々「商品は我が子なり」という教えから、質の良い商品を集められています。
現在の主軸は下記の3つ。
- 和装小物(着物を着るために必要な小物全般)
- 藍染や刺し子などの和素材・技術を使った洋服
- ギフト商品
現在は和装市場が減少しているイメージがありますが、
それは式服や訪問着などの礼服に限った話であり、
普段着である洒落着はむしろ増えているんだとか。
和食店で楽しむためや、歌舞伎の観劇のためにと購入される若い方も少なくないそうです。
菊池さんが2005年に八代目を継いでからは創業170年記念事業として
「り庵」という着物のプライベートブランドを立ち上げ
若い方の入門着物としてセット販売を行うほか、
銀座老舗店とのコラボレーション商品を販売するなど積極的な経営を行ってきました。
所謂「伝統と革新」は革新あってこそで、その結果事業が続いていくという想いが強く、
「温故創新」を大事にしているとのこと。
その言葉通り、糸問屋としての伝統からよい職人さんとの繋がりも強く
ぬくもりを生む手作りをとても大事にしています。
今後は日本人としての季節感や遊び心を広めて行けるような商品を企画していきたいとのこと。
とても粋で素敵な菊池社長のお話、是非ラジオでお聴き下さいね★