今回のゲストは株式会社商船三井 代表取締役会長の芦田昭充さんでした。
事業内容は・・・ご紹介するまでもない海運大手。創業は1884年の老舗。
リーマンショック後の経済の落ち込みにも関わらず黒字経営を行い、来年度も増益見込みです。
芦田会長曰く、危機的状況こそ
大胆さと慎重さを併せ持つトップのリーダーシップが鍵を握るとのこと。
実際、商船三井はこの海運不況に「逆櫓(さかろ)」戦略を取り、
マイナス要因を最小限に抑えました。
(ちなみに逆櫓とは、船の後方にも櫓を付け撤退を容易にするもので、
義経はこれを付けなかったということで古典にもその言葉が出てくるそう。)
今後は今まで通り海運にしぼり、安定的な利益を上げていくことを目標としていくとのこと。
関心の高いエコについては、今後の新型船が出るまではスピードを落とすしかないそうなので、
10%のスピード減で環境にも考慮していくそうです。
売り上げ1兆円超の世界企業でのトップというプレッシャーは
とても強いのではないかと思いましたが、芦田会長はその情報分析力と先見の明で
とても着実に淡々と決断を下している印象を受けました。
ビジョンは大きく、しかしこつこつと積み上げていくことが
大企業のトップに求められる能力のうちのひとつなんでしょうね!
放送は、8/7でした。ラジオNIKKEIオンデマンドで是非お聴きください★