今回のゲストは、一橋大学大学院 商学研究科 教授で
日本IR研究学会会長、日本ベンチャー学会前会長の伊藤邦雄さんでした。
企業行動分析で大変有名な先生で、著書も多数。
最近では2011年に出版された『危機を超える経営』が注目されています。
本の中ではリーマンショックで日本は大きな影響を受け立ち直りも遅かったのですが、
その中でもうまく乗り切った企業をピックアップし、分析されています。
共通点は下記の3点。
- センサー機能
- スピード
- 危機意識の醸成
これらを徹底できている企業をいくつか例にあげてお話頂きました。
ちなみにこういった企業は、グローバル展開も順調なようです。
大学院での研究の他、IR学会では、
日本はいいものを持っているのに海外の投資家に上手くアピール出来ていないことを問題視し、
プレゼンテーション能力を高める戦略を出すなどの活動を。
ベンチャー学会では、多様なネットワーク構築を目的としたシンポジウムや分科会を開催。
研究だけでなく実際の働きかけも積極的に行っていらっしゃいます。
また、最近はアジアでの活動も盛んとか。先日はヴェトナムに招かれて訪れたそうですが、
やはり平均年齢25歳の国の活気は素晴らしかったとのこと。
まずは人材育成が課題なようですが、研究の幅をアジアに広げ、さらにご活躍です。
そんな伊藤先生からのメッセージは、
失敗したらこき下ろすのではなく激励してやり直しのきく社会を作ろうというもの。
日本の現状は失敗して叩かれ、成功して妬み叩かれるという
ベンチャーにとってはなかなか難しい環境です。
こういった流れを断ち切り、社会として若い力がいきいきとビジネスに発揮されるよう
お手伝いをしていきたいということでした!
膨大な収集データと冷静な分析からのお話はとても勉強になります。
ぜひ、アーカイブでお聴き下さいね★
- 作者: 伊藤邦雄
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2011/09/23
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