エターナルサンシャイン DTSスペシャル・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: ハピネット
- 発売日: 2006/10/27
- メディア: DVD
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「エターナル・サンシャイン」を観ました。
どちらかというと単館系だと思っていたのに有楽町マリオンでやっていたからびっくり。
今HPを見てみたら、アカデミー賞脚本賞を取っていたんですね。
ケイト・ウィンスレットもノミネートされていたとか。
とにかく、脚本に唸りました。
緻密で繊細でコミカルでもありシリアスでもありシニカルでもある。
巧すぎ。ここ数年で観た映画の中で、ダントツの脚本かもしれない。
それからジム・キャリー×ケイト・ウィンスレットの演技が上手すぎ。
登場人物は全部で6人、他の人は出てこないうえに半分以上は2人の掛け合いな感じです。
彼女に去られた彼が、彼女に関する記憶だけを消すお話。
あらすじを書いて、感想を3ページ分くらい書きたいんだけど、
とにかく最初から布石やヒントが散りばめられていて書くとネタバレになってしまうので我慢します!
後半は、切なくて暖かくてじわっと泣けました。
人が死ぬとか、永遠に別れるとか、監督にしてみれば泣かせるのって簡単だそうで、
事実、「くー、泣かせようとしてるな」と思いつつ泣くことが多いのに
今回は、そういう「泣かせ」ではない感じでした。演技の上手さじゃないかなあ、やっぱり。
日本映画はまだここまで到達してない、と思ってしまった。
私はただ泣き虫なので泣いてしまうだけなので、
「泣ける映画=良い映画」とは決して思いませんが、今回は=。
1回目は、トリックに追いつくのが必死。途中で謎が解けるのですが、最後にもうひとひねり。
だから、「わかっちゃったよー」的な残念さは全くなくて
分かるようにわざと布石をおいていて、それでも唸らせるんです。
全て分かったうえで2回目を観たいです。
全てを忘れた再スタートではなくて、全てを受け容れた再スタート
であったことに全てのメッセージが込められている、と解釈。
抽象的なことしか書けないのが残念。
ちなみに、邦題の「エターナル・サンシャイン」ではなくて
原題の「Eternal Sunshine of the Spotless Mind」のほうが的を射ているような。