土曜日から一泊二日で京都に行って参りました。
以前京都で観光した時、三十三間堂の雷神・風神が
「東京国立博物館に出張中」で「等身大紙パネル」という悲劇に襲われたため、
今回は絶対に観るぞ!というリベンジ旅行でもありました。
まずは、ホテルから。ちょうど一周年のハイアットに泊まりました。
非常に素晴らしい。今まで泊まったホテルの中で秀逸のインテリアでした。
和が基調のシンプルモダンで、紙と木と布、そしてアースカラーのファブリック。
「禅」を彷彿とさせるような照明と空間とほのかなお香の香り。
それでいてコテコテの「和」ではないところが素晴らしい。
三十三間堂に隣接しているため、高さはたぶん3~4階の低層です。
元は三十三間堂を含めた後白河上皇の法住寺殿の一画にあたる部分に位置するため、
当時の外壁を残しつつ、竹を巧くつかってエントランスを設けています。
夜にチェックインしたのでライトアップの効果もあってその美しさに感動すらしました。
非日常を求めての旅行なら、ホテルは絶対に重要だなと改めて思いました。
京都を旅行される方は是非一度利用してみてください!
ちなみにハイアット京都直営の「東山touzan」という和食レストランも最高!
ここに一店舗しかないということなので、こちらも是非♪
ハイアットリージェンシー京都(http://www.hyattregencykyoto.com/index.php)
三十三間堂
この中に1000体の観音立像と1体の十一面千手千眼観世音、雷神・風神、観音二十八部衆像が
納められています。もう壮観としか言いようがありません。
特に最前列にある雷神・風神、観音二十八部衆像は美しすぎます。
ちなみに「あ」の口をしている仁王像と「ん」の口をしている仁王像があって、
その向けた手のひら同士に結界ができるということで仁王門があるんですね。
「あうんの呼吸」もここから来ているなんて、知らなかった!
あと「三十三」というのは、観音様が持つ顔の数で、仏教では非常に意味のある数なんですね。
清水寺
清水の舞台は約30メートル。意外に低め(笑。
この屋根は檜の皮でできた「檜皮葺(ひわだぶき)」というもので、
天皇家にゆかりがある建物にしか使えないものらしいです。瓦にはない曲線が非常に美しいです。
西陣鳥岩楼/親子丼(http://www3.ocn.ne.jp/~mao_utty/toriiwa/)
基本は鳥の水炊きなので、ランチは親子丼のみ。
ということで、オーダーも取らず、座った順に親子丼がどんどん出てきます。
小振りで上品な丼と鳥のスープとお新香がセットです。
甘すぎず辛すぎず絶妙で、山椒との相性が抜群!
北野天満宮
ここはなんと言っても「梅林」。今が満開で最旬の場所でした。
中でも「しだれ梅」の美しさといったら!
淡いピンクが美しい桜と違って、梅は深い紅の樹が一番美しいですね。
鹿苑寺金閣
荘厳、と言うのかな。そして最もフォトジェニックな。
ここに来るといつも三島由紀夫の「金閣寺」を思い出してしまいます。
妄想の金閣があまりにも美しすぎて、
本物が物足りなくなった見習い僧が、放火しちゃうアレですね。
いやいや、本物の金閣も十分美しいですよ。
金閣よりももっと高台にある接待用のお茶室という方が興味深いです。
将軍が上皇のご機嫌を取るのに使ったお部屋で、金閣が真っ正面に見える場所。
この世の最上の金閣より、そして富士より高い場所にあるということで、その場所に。
今も昔も偉い人のご機嫌取りは大変だったんですねえ(笑。
龍安寺石庭
もしかしたらここが一番好きかもしれない。
15個の石が置かれた石庭。どの方向から観ても14個しか見えないという設計。
観音様こそが、全てを見通せるというところから。奢るなよ、人間、ということですね。
ここにあるつくばいに感激。勉強不足で知りませんでした。
銭形のつくばいに書かれた4文字はどれも漢字のへんやつくりで、意味がないように思える文字。
ところが真ん中の水を入れる□を足すと・・・「吾唯足知(ワレタダタルヲシル)」になるんです!
おおお。禅の格言の謎解き、無言の悟道と言うんですって。
龍安寺に佇んでいると、たしかにくだらない煩悩の数々を忘れるような心地がしました。
とっても有意義な時間を過ごせました。
しかも5時間で観光タクシーをお願いしたので、移動も悩まず、解説付き!
無駄のない時間を過ごせましたよ。特に買いたい物も無かったので、ひたすら見て回りました。
次に行くときは、うろ覚えの日本史ではなくて、もう少し勉強して行こうと思います。
春の京都、おすすめですよ。これからは桜シーズンだし、イイと思うなー。