今回のゲストは
キッコーマン株式会社 取締役名誉会長の茂木友三郎さんでした。
事業内容は、グループ戦略立案 並びに 各事業会社の統括管理。
キッコーマン株式会社といえば、メインはお醤油ですね!
醤油といえば日本を代表する調味料ですが、いまではアジアのみならず欧米でも人気なのです。
とくに欧州では人気が高く、2桁成長を続けています。
欧州危機も心配なところですが、もはや生活必需品なので消費も減らないのだとか。
欧州はもともと食文化に対して閉鎖的な部分も多かったのですが
そのあたりが随分国際化してオープンになったことや、
日本食人気が後押しをして現在の需要につながっています。
一方新興市場ですが、中国ではまだまだ高級品ということで、
一般家庭にはそこまで広まっていないのだそう。アジアの方が食文化も近いので意外ですね。
茂木名誉会長は、米国留学中に醤油の販促に携わり、
スーパーで実演販売などもしたのだそうです。
日本食ブームよりも前だったため、レシピ開発に力を入れ、
お肉にあうソースであることを強調し広まりました。
また、日本人のように白米をそのまま食べる習慣がないので
ご飯にかけるお醤油など、地域にあった商品開発をしてきました。
このような地道な努力でブレークした海外市場、
現在では海外の売上げが全体の45%、利益率では全体の65%を占めるそうです。
国際化の成功は、経営の地元化を徹底したこと。
現地活動に積極的に参加し、溶け込むことや、
現地人を雇って地元の企業と取引することを意識し受け入れてもらうことが大事だそうです。
これからは日本食がブームで終わらずに定着するよう、
ほんものの日本食を海外の方に届けること、
生食が多いので衛生面等を徹底教育して事故を起こさないこと等が
必要ではないかとのことでした。
さらに、企業経営に関する茂木名誉会長の哲学などもお伺いしています。
是非オンデマンドでお聴き下さいね★