今回のゲストは、
特定非営利活動法人中央アジア・コーカサス研究所 所長の田中哲二さんでした。
事業内容は、
中央アジア・コーカサス諸国に関する政治・経済・宗教・学術・文化全般にわたる調査研究
ならびに企業・研究者に対する情報提供です。
ロシアから独立20周年となるこの地域、
地政学的観点かあも、天然資源の点でも注目を集めています。
中央アジアと呼ばれるのはウズベキスタン、カザフスタン、キルギス共和国、
タジキスタン、トルクメニスタン。
コーカサスはアゼルバイジャン、アルメニア、グルジアです。
911以降、米軍基地が出来てから西欧化してきましたが、
近年はユーラシア共同体構想により若干ロシア側の立場だそうです。
そこでアメリカは軍事的なアプローチから経済・教育への転換を図っており、
中国は経済的なアプローチを行っています。
残念ながらかつては「ODA」での存在感を示していた日本の陰は薄まる一方。
モノ・カネだけの支援から知的支援や民間の直接投資の必要性が指摘されています。
さて、そんな地域で田中所長はキルギス大統領顧問を13年勤めあげたほか、
大学院を創設したり、日本センターを創設するなど
草の根的な活動を続け、キルギスの国民栄誉賞を受賞されています。
この地域の中ではキルギスが人種的にも日本に最も近いと言われているのですが、
政府がある程度関与することの多い日本的経営が独裁国家にはなじみやすかったこともあり、
ビジネス的にも身近に感じられたようで反響も大きかったようです。
まだまだカントリーリスクが高く日本企業は出て行きにくい部分もあるそうですが
先を見据えて良い関係を築いていって欲しいですよね。
是非オンデマンドでお聴き下さい★