マイケル・ムーア監督の最新作。
キャピタリズム(資本主義)を考える。 | 巨大企業の利益追求と経済問題のつぶやき
前作シッコがかなり上質の仕上がりだったので今回も期待大で劇場へ。
2008年末のリーマンショックで始まった100年に一度と言われる
世界的な金融不況をきっかけに、「なんでこんなことになっちゃったんだ??」
という疑問を掘り下げていくドキュメンタリーです。
アメリカの民主主義は80年代に資本主義になり、
さらに現在は「プルトノミー」であると指摘します。
プルトノミーとは、公式HPから説明を頂くと、
「1%の最富裕層が底辺の95%より多い富を所有し、独占的に利益を得る社会」という定義。
その衝撃的な実例や対比をうまく提示して、
やっぱり今の状況はおかしくないか?ということを主張しています。
2時間30分弱という長さで見ごたえたっぷりながらも
まったく長さを感じません。あっという間。
利益追求型の現在の行き過ぎた資本主義の善し悪し云々ではなく、
「事実としてこういうことがある」というその一部を知る意味でも
観たほうが良いドキュメンタリーだと思います。
そして、見た後にはアメリカほんとダメダメじゃん、と思うものの
こういう映画を撮れる人が出てくる国(彼はカナダ人ではありますがw)
という意味では、やはり懐の大きい国だとも思うわけで。
かなりのお勧めです。ぜひ。